どうも、masa(@masansatabasa07)です
お金の知識って学校でも教えてくれないし、知らないことが多いですよね
だからといって何も知らなかったら、確実にカモにされて損をしているんですよ
もしかしたらあなたも気づいていないだけで、大きな損をすでにしているかもしれません
これから損をしないようにするためにもお金に関する知識(マネーリテラシー)を詰めていきましょう
ということで今回はお金の勉強をマンガでするということで、ナニワ金融道1巻を題材にしていきたいと思います
Contents
ナニワ金融道とは?
商都大阪を舞台に、マチ金(消費者金融)会社「帝国金融」(セリフ中ではこの表記、看板等では「帝國金融」)の営業マン灰原達之と、借金にまつわる因業深い人間模様を描いた作品。連帯保証人になった彼氏の借金の肩代わりをしてソープ嬢になる女、ご祝儀を盗まれてしまい穴埋めに奔走したあげく取り込み詐欺に手を出し破滅する男、詐欺的先物取引で全てを失う小学校教頭、法律の網の目をかいくぐる闇金融業者、更にはライバル企業との対決など、様々な人間や社会の裏表を描く。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%8B%E3%83%AF%E9%87%91%E8%9E%8D%E9%81%93
1巻の大まかなストーリーについて
主人公の灰原は、とある印刷会社に勤めていたのだが、倒産をきっかけに帝国金融という消費者金融へ就職
カモになる人の行動が詰まった話
営業職として就職した灰原は、電話で手当たり次第に融資の誘いをかけまくっていたところ、お金に困っていた高高建設という会社を捕まえる
高高建設の要求額は300万円であり、調査をしてみたところ他の消費者金融にも手を出しているという状況
会社が飛ぶことを見越した帝国金融は、公務員の娘を保証人として付けることを条件に300万円を月利2%、36万円の10回の手形をきる
300万の融資を実行するが、高高建設は途中で払うことができずに不渡りを出すことに
高高建設は夜逃げをするも逃れることができず、結局、娘の退職金+他の金融からつまむことで帝国金融への返済は終了する
後日、灰原は焦っている正子に遭遇し、事情を聞くと複数の消費者金融に追われているということを知った

引用:ナニワ金融道1巻 消費者金融に追われて行き場を失うシーン
借りている金額は、900万くらいと曖昧な回答
灰原は、自分のせいで正子の人生を変えてしまったことに責任を感じ、自己破産という選択があることを教えて人生をリセットさせたのであった
地面師の話
ハッタリ不動産を経営している林田は、担保になるものもなく、500万の手形の返済ができずに困っていた
そこで、とある土地を自分のもののように見せるため、登記簿謄本を書き換える
書き換えた土地を担保に帝国金融から2000万円の融資をしてもらう
うち500万を銀行への返済に使い、残りの1500万円で家族4人で夜逃げして2年間暮らす予定を立てる
林田は登記簿を元に戻し、姿を眩ましてしまう
不渡りの報告が上がったことで灰原は林田を探し出すことに
灰原と上司の桑田は住民票から実家を割り出し、実家に不動産調査のふりをして近づき連絡帳から林田が住んでいる電話番号を入手する
さらにファクシミリを導入するとNTTに嘘をつき、林田の住所を突き止める
帝国金融は林田の親が多数の不動産を所持しているという情報を聞き、期日までに林田が支払うことができないのであれば親の不動産を取り上げることにした
さいごに林田は再び地面師として奮闘して返済するため、+200万の融資を懇願するのであった

引用:ナニワ金融道1巻 林田が再び融資を懇願するシーン
今回の金融語録
手形
手形とは、現金の代わりに受け取る有価証券のことで、手形に記載された支払期日に、額面金額分の現金の支払いを約束するものです。
手形が利用されるシーンとしては、取引の支払い時点で現金が用意できない場合などが考えられます。現金の支払いを先送りにすることで、企業の資金繰りを調整することができるでしょう。
現金の代わりとなる便利な存在ではありますが、もし、手形に記載されている支払期日に残高が額面金額よりも不足していた場合、その手形は不渡りとなります。不渡りになると額面金額は支払われず、2年間の銀行取引停止処分となり、事実上の倒産とみなされます。
引用元:http://www.tegata-deal.com/prior_knowledge/about_bill.html
不渡り
不渡りというのは、小切手や手形が、支払期日を過ぎても、決済できない状態を言う!不渡りには、形式の不備や期日の間違いといった「0号不渡り」、当座預金の残高不足などの「1号不渡り」、契約不履行や詐欺、偽造などの「2号不渡り」の3種類があるぞ!ちなみに、「不渡り」とだけ言う場合は、通常「1号不渡り」のことを指す!なぜなら、3つの中で圧倒的に数が多いからだ!
引用元:https://lab.pasona.co.jp/203/
地面師
地面師(じめんし)とは、土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る不動産をめぐる詐欺を行う者、もしくはそのような手法で行われる詐欺行為のことである。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9D%A2%E5%B8%AB
参考:積水ハウスから63億円をだまし取った「地面師」の恐るべき手口
登記簿謄本
登記簿とは登記所に保管されている公簿(公示するための帳簿)のことで、会社に関する一定の情報が載っている商業登記簿、不動産に関する一定の情報が載っている不動産登記簿等があります。
不動産登記は、わたしたちの不動産(土地や建物)の情報を一般公開するためにあります。どこにどんな不動産があり、それが誰のものなのか等の状況を誰が見てもわかるようにすることで、安全で円滑な不動産取引ができるようにする役割があります。
引用元:http://www.to-ki.jp/center/useful/kiso001.asp
(お金の学び)金利の計算ができずにカモられる!
ナニワ金融道1巻で勉強となることとして金利の計算があります
今回はカモになった高高建設が300万円を月2%で借り、36万円の10回払いで合計360万円を支払うという契約を交わしていたシーンですね

引用:ナニワ金融道1巻 上司の桑田が灰原にカラクリを説明するシーン
確かに300万円×0.02(2%)=6万円ですので、月々36万円のように感じたりもします
しかし、これは罠
金利というのは残金に対してかかってくるからです
つまり1月目は300万円×0.02=6万円であり、36万円(6万円の利息+30万円の元金)支払を行います
2か月目には300万円ー30万円=270万円に2%の金利が付くのです
つまり、270万円×0.02=5万4千円ですね
ということで、2か月目の支払いは35万4千円にならなければいけません
つまり6千円を無駄に支払っているということ
本来であれば月々33万3980円の10回払いと、毎月固定の額を払い続けるのですが、今回は分かりやすくするために毎月元金の30万円+残金の利息を払うという形で計算してみましょう
計算結果はこうなります
(3回目)本来の支払額:30万円+(240万円×0.02)=34万8千円 過剰払い:1万2千円
(4回目)本来の支払額:30万円+(210万円×0.02)=34万2千円 過剰払い:1万8千円
(5回目)本来の支払額:30万円+(180万円×0.02)=33万6千円 過剰払い:2万4千円
(6回目)本来の支払額:30万円+(150万円×0.02)=33万 過剰払い:3万円
(7回目)本来の支払額:30万円+(120万円×0.02)=32万4千円 過剰払い:3万6千円
(8回目)本来の支払額:30万円+(90万円×0.02)=31万8千円 過剰払い:4万2千円
(9回目)本来の支払額:30万円+(60万円×0.02)=31万2千円 過剰払い:4万8千円
(10回目)本来の支払額:30万円+(30万円×0.02)=30万6千円 無駄払い:5万4千円
1回目に払った金利は300万円に対して6万円のため2%で間違いないですが、10回目に払った金利は残金30万円に対して6万円であるので20%になってしまっています
過剰に払った金額の合計は27万円にもなります
このように金利の計算すらできないとカモられるので、金利というものをしっかり把握しておきましょうね
まとめ:カモは徹底的にカモられる。己は己で守るしかない
1つ目の高高建設の話では、典型的なマネーリテラシーの不足が導く恐怖体験が描かれていました
借金を返すために他で借金を行い、結果的に900万円という払うことができない金額になっていることは目先の対応しかできていません
金利の計算ができるなどの多少の知識があれば毎月の金利だけでも数十万という相当な額になるため自己破産しかないことは明確ですよね
しかし、娘の正子は自己破産という制度すら知らないことで、一生お金を吸い取られていく人生を歩もうとしていたのです
お金の知識(マネーリテラシー)は学校では教わりませんから、自分で勉強していくしかありません
いきなり難しいことを勉強してもわけがわからないので、ナニワ金融道などのマンガで学ぶことをオススメします
それから、これから本たくさん読もう!としている人は月額980円で本が読み放題のkindle unlimitedというサービスがオススメです
(2019年7月時点で、ナニワ金融道1巻〜19巻(全巻)は読み放題の対象です)