「人間は船を発明したと同時に船の沈没も発明した」
現代ではテクノロジーの発達により、スマホやスマートスピーカーなど生活を豊かにしてくれる製品であふれています。しかし、それと同時に注意散漫といったことも生み出しています。この注意散漫に苦しめられないように、根本原因からすぐにできる具体策まで開設されている本になります。
Contents
内部要因
まずは集中できない根本的な原因を考えることが大切です。
スマホ中毒の人は、別の何か不安やストレスになることから逃げるために、デバイスを利用して中毒者のようになっているだけなのです。デバイスが悪いわけではなく、根本のストレスになっている原因を突き止めることが大切になります。
では不満足なことはなぜ起きるように感じるのか?それは進化の過程で必要だったからです。退屈、ネガティブバイアス、反芻思考、快楽順応という4つ欲求の原因により、人はどこかで不満足になるということです。
これらの欲求が抑えられないのであれば、どうすればいいのか?それは、抑えつけるのではなく観察して受け入れるということです。とある研究では「シロクマのことを考えないでください」と言われるとより考えてしまうということが分かっています。
ステップ1:注意散漫の前の不快な感覚に注目する
→衝動に駆り立てられるときというのは、何か不快なことが起きている。不安、無力感、渇望などの気分に目を向ける
ステップ2:内部感情を書き出す
→その不快な感情に気が付いた時点で書き出す。客観的にみることができるようになる
ステップ3:自分の感覚を調べる
→不快に感じた時は目がぴくぴくするなどなんでもよい。
ステップ4:境界に目を向ける
→衝動は別の行動に移す少しの間である。何か衝動にかられたときは10分だけやらないという10分ルールがオススメ。
それから遊びの感覚を取り入れるとどんな仕事や退屈なものでも楽しく行うことができるという。ただの芝刈りであってもタイムアタックなどの遊びの感覚をとり入れることが大切。
意志力がないと考えている人ほど、意志力を言い訳にして意志力というのはガソリンのようなものではなく、感情の1つとしてとらえるとよいそう。まさに自分はこれで言い訳しているので実行していきたいものです。
外部要因
注意を散漫にさせるような外部要因はすべて時間を決めてその時間に利用するようにしましょう。仕事中のチャットも見る時間を決めてその時間以外は通知をオフにするなど。メールも同じです。とにかく集中には時間がかかるので、それらから引き離そうとしてくるものを避けるのです。
ネットサーフィンなどはPocketという拡張機能が便利でオススメされています。これは読みたい記事があったときにPocketというボタンを押せば後から見返すことができるものです。記事を見る時間というのを決めておけばそこで閲覧できますし、意外と保存した記事を見ないことが多いということにも気づくでしょう。
プリコミットメント
プリコミットメントとは、将来の自分を拘束するために、計画、意図された自由意志による決定のこと。例えば、タイマー付きのボックスにスマホを入れて30分は取り出せないようにするなど。これをすることでやりたくないことでもコミットできる。この本ではForesstというアプリがオススメされているので使ってみようと思います。(スマホロックしている間に気が育つゲーム)
またプライス契約という失敗したら1000円募金するなど、お金を失敗のコストとして見える化する方法や、アイデンティティ契約と言って、自分は〇〇する人であると思うだけ医師が高まる方法も紹介されている。アイデンティティは儀式のように毎日やっていたことがあるが、どうしても慣れて作業みたくなってしまうので僕には微妙でしたね。まぁとりあえず試して合うものだけやればいいと思います。
まとめ
本書を通して、やっぱり集中力には内部要因が一番大切だなと感じました。不快な関jン条を避けるためにスマホや中毒行動に走るというのは言われてみれば簡単でしたが、その最中の自分はなかなか気づけませんよね。これは常に意識していきたいものです。
本書は根本原因から具体的なアプリなどすぐに実行できるレベルまで書かれてあるのが良かったですね。