現代ではTwitterなどのSNSの発達により、様々なスキルを身につけた人たちを目にするようになりました
そこで、自分もやるぞ!と奮発するが、気づけばやらない自分に元どおり・・・
- 「なんて自分は意志が弱いんだ・・・」
- 「みんなすごいなぁ、それに対して自分は3日しか続かない」
- 「自分には才能がないかもしれない」
誰もが一度はこう思った経験があるのではないですか?
確かに生まれてきた時点で追いつけないほどの才能を持っている人が少なからずいるのは事実
しかし、天才と呼ばれる人の全ての人が本当に才能があったのだろうか?
本当に自分は才能がなくて、理想には一生たどり着けないのだろうか?
どうも、サラリーマンブロガーのmasa(@masansatabasa07)です
今回は「ぼくたちは習慣で、できている」という本を読んだので、こちらの書評をしていきたいと思います
著者である佐々木典士さんはミニマリストとして有名になり、「ぼくたちに、もうモノは必要ない」という本が有名です
そんな佐々木さんが「努力」と「才能」のコンプレックスから抜け出せた方法を紹介しています
https://www.masahiroblog.com/entry/2018/07/19/193000
実際に、ぼくがこの本を読んで実践したところ、以下のことを身につけることができました
・朝5時に起きる
・毎日運動をする
佐々木さんと同じように「努力」や「才能」にコンプレックスを持っているぼくが、かれこれ1年以上は続いています
あなたもこの本を読んで、コンプレックスから抜け出しませんか?
・継続できない人
・生まれつきにの才能の差は埋められないと思っている人
・意志力がなくて、自分はダメだと思っている人
Contents
著者情報、本の概要
目次
1章 意志力は、生まれつき決まってる?
2章 習慣とは何か?
3章 習慣を身につけるための50のステップ
4章 ぼくたちは習慣で、できている。
第1章では意志力のしくみ、第2章では習慣のしくみについての解説があります
様々な研究結果からしくみを紐解くことで、あなたが今まで思っていたことが勘違いだったということを教えてくれますよ
第3章では、習慣化するための具体的な方法を50にもわたって紹介しています
具体的なので、読み終えてからすぐにでも始められるのがいいですね
第4章では、天才と思われる人たちの行動や発言を紹介しつつ、天才とは習慣から作られるということが理解できる内容になっています
最後に天才と呼ばれる人の名言から習慣の大切さを教えてくれます。成功者の言葉ということで説得力がありますね
1.エビデンスが大量にある
→科学的に証明されていることなので論理的で説得力があり、信頼性が高いです
2.天才と呼ばれた人の名言がたくさんある
→言葉に信憑性が出るので、習慣化できれば自分も成功できると感じることができます
→読み返すだけで習慣化するモチベが上がります
1.具体的な方法が50個と多すぎて何をすればいいかわからなくなる
→選択肢が多すぎて、どれをやればいいかわからなくなる
悪い部分はそれくらいですね
引用と感想
では次にこの本で気になったところについて紹介していきます
意志力は必要ない
意志力が強いと思われていた人は、誘惑に抵抗している時間がそもそも短かったということだ。
誘惑を何度も断ち切れるような強い意志力を持っていたわけではなく、そもそも誘惑されている時間や回数が少なかった。
自分はなんて意志力の弱い人間だ!と思っている人は間違いであり、意志力など関係ないということです
僕は今まで何か新しいことを始めたり、勉強しようと思ったことを継続できないときは自分の意志力がないからだと考えていました
もちろん、多少の意志力が影響することもあるし、意志力が高いと継続、習慣化することができます
しかし、この本では継続に意志力など必要がないということが書かれています
それは例で出てくるマシュマロテストが証明しています
マシュマロテスト
4歳児の目の前にマシュマロを1つ置き「目の前のマシュマロを15分間食べずに我慢すれば、2個あげる」と言い、部屋に1人にさせるというものです
我慢できた子は、社会的成功を収める傾向が高かったそう
それから、我慢できた子は「マシュマロを雲だと思うようにした」「マシュマロを見ないように背中を向けた」などの工夫をすることで自分の欲求と絶ったということがわかりました
このマシュマロテストからわかることは、意志力が無くても継続するにはちょっとした工夫をできるかどうかということです
ぼくと同じ凡人の方は、こうした工夫が必要なのです
習慣の本質とは、「報酬」と「罰則」の書き換え
習慣を身につけることは、意志力を鍛え、誘惑を断てるようになることなどではない。
自分が感じられる「報酬」と「罰則」を書き換えるということ。
習慣を身につけている人には、強固な意志力がないといけないものではなく、報酬だということです
この本では、ビールを例に説明されいてる
最初にビールを飲んだ時は、苦くて全然美味しくない。
しかし、飲んでいるうちにある時から美味しく感じることができるようになる。そして気づけばやめられなくなっている。
この例えはものすごく納得できるでしょう
このように、自分からするとよくそこまでストイックにできるなぁと思う人がいるが、それは別にキツいと思いながらやっているわけではありません
むしろ、ご褒美としてやっていることだということ
実際に僕は運動の習慣を身につけたことで、毎日運動することが楽しみの1つとなっています
周りからは、「何を目指してるの?」「ストイックだね」と言われますが、やっている本人からすれば別にそんなことは思いません
これは完全に「報酬」と「罰則」を書き換えることができているからでしょう
つまり、習慣化すれば、自分がキツいと思えることを楽しい!やりたい!と思えるようになるということです

天才はみな後天的につくられた
センスには違いがあり、限界には違いがあるのだろう。
しかし、それは習慣を継続したはるか先に考えればいいことだ。
誰しもが「あの人には才能がある。遺伝的にも自分にはないからできない」そう思ったことがあるでしょう
しかし、著者は才能の差は努力をし続けた先に見えてくるものであって、努力や継続をしていない段階ではわからないということを言っています
確かにそうかもしれない。こんなことを感じた経験はないだろうか?
高校時代の部活で、「こいつは身体能力も体型もずば抜けている。才能があってぜったいにプロになるだろう」こう思っていたやつが大学や社会人では通用しなかった
この例から、才能があっても理想を叶えることはできないということがわかります
実際にこの本の中では坂口恭平さんや村上春樹さんのインタビューが例に出されてあり、そこからも才能というものはあまり影響しないことがよくわかります
「”あなたは才能があるあら、ほかの人は違うのよ”と言う人もいるが、10年前は”才能ないんだからやめなさい”って言われたからね(笑)継続ってすごいでしょ?」
「自分に何かクリエイティブなことができるかもしれないとは、当時考えもしなかったですね。そんな才能は自分にはないと思っていたから」
この言葉からわかることは、現在は天才と呼ばれていた人たちも、もともとは僕たちと同じ凡人だったということです
そして、僕たち凡人と異なることは、それでもめげずに継続し続けることができたということ
このことをまとめてあるイチローの名言があります
努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。
確かに、よく考えてみればイチローは天才ですが、何か生まれつきに天才と呼ばれる部分があったでしょうか?
身長や体重、足の速さなど遺伝が関係しているようなことは特に他の野球選手と変わらないですよね
イチローが他の人と違うことは、圧倒的な努力と継続力なのです
このように天才と言われる人になるための簡単な方法などないが、才能など生まれつきに決まるものでもありません
(もちろん生まれつきに決まるものもある)
そして、努力や継続を可能にするのが習慣なのです
習慣を身につけるための50のステップ
本書には、習慣を身につけるための方法が50個かかれてあります
全てを紹介することはできませんが、その中から僕の常識が覆ったことや共感できた部分をいくつか紹介していきますね
STEP5.代償は必ず支払う必要がある
習慣をやめたり身につけたりする上で大事なのは「いいと取り」はできないということ。
新しく習慣を身につけるには、今やっていることを何かしら辞めなければいけません
だって1日24時間は変わらないんですからね
ぱんぱんに肺に酸素を吸った状態から、もう一度吸おうとしているようなもの
それでは新しい酸素が入る隙間がありません
隙間を作るには?・・・一度、すでに肺にある空気を出さなければいけない
これと同じことだと思います
実際に僕は辞めることをせずに新しいことを追加し続けた結果、時間が足りずに辞めていってしまうということを何度も繰り返した経験があります
だからこそ、まずは何を辞めるか?という視点は大事だと共感できました
そして習慣を身につけるために大切になってくる観点は、自分がやっていたことを辞めてまでも、その習慣を身につけたいと本気で思うか?ということ
この質問にYESと言えなければ、習慣にすることは難しいです
そりゃ、僕だって英語だって喋れたらいいなと思いますが、その程度の気持ちだとすぐに辞めてしまいます
来年から外国で暮らすから、話せないと死ぬかも・・・。本気で習慣化しないと!!
これくらいの気持ちが大切です
STEP.12やる気は、やる前に出ないと知る
「やりはじめないと、やる気は出ません。脳の側坐核が活動するとやる気が出るのですが、側坐核は、何かをやり始めないと活動しないので。」
これは、脳科学者の池谷裕二さんの言葉です
科学的にもやり始めるからやる気が出るという構造は証明されています
ぼくはブログを始めてからこの感覚を何度も味わったことがあります
しかし、そうはわかっていてもやる前にはどうしても動く気がしないこともしばしば・・・
そんなとき、自分にする質問があります。それがこちら
今まで〇〇日継続してきたことをここで終わらせるか?
それとも新記録を更新するか?
このようにシンプルに考えると、今日やるほうがいいと思えることができますよ
ちょっとやり始めれば、いつのまにかやる気はでてきますからね
STEP.32完全にやめない
作家のジョン・アップダイクもインスピレーションを持つのではなく、毎日書くことを日課にしていた。その理由は「書かないことはあまりに楽なので、それに慣れてしまうと2度と書けなくなる」ため。
この言葉はブログを始めてからすごく実感できるようになりましたね
一度でも完全停止してしまうと、次に動き出すのが大変
これは自転車と同じです
動き出した自転車をそのまま進めるのは、そこまで力はいりません
しかし、完全停止してしまうと、そこから発信するには倍以上の力がいりますよね?
このように完全停止してしまうと、次に動き出すことが億劫になるので、何か事情があってできない時は、ほんの少しだけでも毎日やることが大切です
まとめ:才能<習慣
今までにイチローや村上春樹といった天才を例に出しましたが、もともと才能があったわけでは無く、毎日積み上げたからこそ手の届かない人物になってしまったということがよくわかります
つまり、理想の自分になるには才能よりも習慣が大切
そして正しい方法を学べば、意志の力など借りずに簡単に習慣化することができるということです
習慣化するための50個の具体的な方法も書かれてあるので、この本を読んで実践してみてほしいです
この本が気になった方は、ぜひチェックしてみてください
https://www.masahiroblog.com/entry/2018/06/12/193000
https://www.masahiroblog.com/entry/2018/07/11/193000